キャットフードの製造方法
キャットフードには様々なタイプがありますが、与えることの多い3種類のフードについて製造工程をまとめました。
ドライフードの製造工程
- ペットフード会社がレシピを作る 開発されたレシピは製造業者に発注されるところから始まります。
- 原材料を粉砕、配合する レシピをもとに原材料が用意され、それぞれ粉砕された後混ぜ合わされます。
- 加熱、加圧する(押出成型という) 100℃で加熱した後、エクストルーダーという機械で型に入れた生地に高い圧力をかけ120~160℃の温度で成形されます。
- 乾燥、冷却する オーブンで乾燥することによって、長期保存に向いたドライフードになります。
- サプリメントを塗布する 成形や乾燥時に加えられた熱で栄養素が破壊されてしまうので、栄養素を補う目的で合成サプリメントを塗布し、嗜好性を上げるために猫の好きな香りや風味でコーティングします。
- 袋詰め 計量、包装され、賞味期限が印刷されます。
ここでフードの生地ができあがります。
この段階ではまだあたたかく、やわらかい状態です。
その後冷却されます。
ウェットフードの製造工程
- 主原料・副原料を混ぜ合わせる 材料を混ぜ合わせます。
- 缶に詰めて密閉 密閉されますが、少しだけ空気を含んだ空間があり、真空ではありません。
- 加熱、殺菌する 加圧加熱殺菌といわれる方法で殺菌されます。
副原料とは、主原料に足りない栄養素を補うためのものです。
この工程を踏むことで、保存料を入れなくても密閉状態なら長期保存できるようになります。
セミモイストフードの製造工程
- 材料を配合し、加熱・加圧する ここまではドライフードと同じです。
- 冷却 セミモイストタイプはやわらかいタイプなので、乾燥させずにそのまま冷却します。
- 包装 パウチなどの容器に包装し、その後脱酸素剤を同包します。
メーカーや製品によって多少違いはありますが、大抵このような製造方法でキャットフードはつくられています。